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私は現在大学2年生で、中学1年生から高校3年生まで拒食症に蝕まれていました。162cmのMAX55kgから36kgまで体重も落ち、生理も止まりました。周囲の人間に沢山の迷惑と心配をかけ、やっと回復することができたという経験をもとに、拒食症や健康について綴っていこうと思っています。

拒食症の執着心~2.食事編~

 

拒食症時代の私にはたくさんの執着心がありました。

 

前回はむくみと便秘についてお話ししましたが、

今回は別の対象で、

私が執着していたことについてお話していこうと思います。

 

【目次】

1.食べる時間は絶対!

  1.朝ごはんだけは甘いもの食べてもいいんだ!

  2.起きてから7時間後に食べるものは吸収されにくいと信じて・・・

  3.晩御飯は絶対19時より前!

2.お気に入りの食べ物は常に家にないと嫌

  1.クリームパン事件

  2.家族の対応

3.まとめ

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1.食べる時間は絶対!

 

 1.朝ごはんだけは甘いもの食べてもいいんだ!

 

私は、朝ごはんだけは甘いものを食べていました。

朝は、代謝が上がりやすく、日中にカロリーも消費できるため、

甘いものを食べても太りにくいと聞いたからです。 

 

また、毎日朝に運動をしていて、

「運動後30分~1時間に食べると太りにくい」

というネットの情報も信じていました。

 

甘いものは大抵固定化されていました。

私は好きなものは毎日食べ続ける派なので、

飽きるまではずっと同じものを食べていました。

 

豆大福だったり、ケーキだったり、

カップケーキだったり・・・本当に色々です。

でも、200キロカロリーは超えないようにしていました。

(すべてネット検索で把握していました)

ケーキに関しては、母が買ってきてくれたときのみでした。

ただ、カロリーの高さに恐怖を感じていたので、

その日はご飯を全体的に減らしていました。

(ケーキって400キロカロリー超えが多いんですよね・・・)

 

拒食症と診断されてからは、

母は私にちょっとでもカロリーを取ってもらおうと思い、

毎日ケーキを買ってきました。

(その期間の食費は泣きそうなくらいだったと後で聞きました・・・)

 

それ以降はケーキを毎日食べるようになります。

(最初は全然体重が増えなくて、お母さんは冷や汗をかいたみたいです。

 その後、徐々に体重は増加し始めます)

 

2.起きてから7時間後に食べるものは吸収されにくいと信じて・・・

 

人は、起きてから7時間後が最も代謝があがるみたいです。

 

人が一般的に7時に起きると仮定した場合、

15時が最も代謝が良くなります。

3時のおやつが太りにくい、というのはこの原理なんですね。

 

さて、私もその例外ではなく、時々おやつを食べていました。

ただ、おやつを食べると決めた日はお昼ごはんなしだったような・・・。

 

1つだけ確信を持って言えるのは、本当に15時きっかりに食べました。

14時50分くらいからスタンバって、10分間、時計やおやつとにらめっこ。

時計の針が15時になった瞬間に食べる、という行動をとっていました。

 

最初は15時は太りにくい、というだけで食べていました。

ですがその後、起きてから7時間後がそうなのだと知り、

5時に起きて運動していた私にとって、あてはまるのは13時でした。

 

そのため、休みの日のお昼ご飯は必ず13時以降でした。

また、中学校の給食時間は12:00~13:00で、

配膳の準備や後片付けを含めれば食べる時間は12:30~12:45。

たったの15分しかありません。

ですが、わたしにとっては食べていくうちに13時に近づいていくので、

「太りにくくなってる」と思いながら食べていた気がします。

 

起きた時間から逆算して、私はお昼ご飯の時間を決めていました。

 

3.晩御飯は絶対19時より前!

 

晩御飯が、1番のくせものでした。

 

18時から、何か口に物を入れていないと泣きそうになってしまうからです。

 

拒食症と診断される前は母が仕事をしていたので、

自分で時間を調整して食べることができていました。

(ご飯が無い時は自分で作り、ある時は18:00には食べることができました)

 

ですが、母は仕事を辞め、晩御飯を毎日一緒に食べるようになりました。

母自身、私がちゃんと食べているところを見たかったのだと思います。

そのため、晩御飯が作り置きされることはなくなりました。

加えて、一人で食べてしまうことも許されなかったのです。

 

18:00からご飯を食べられる日は問題ありません。

 

ですが、母の買い物が遅くなって18:00になっても帰ってこない時は、

不安になってお母さんの携帯に電話しまくりました。

(18:00をすぎると、私は勉強も何も手につかなくなりました。)

 

18:20になったら時計ばかり見ては涙目になり、

独り言でお母さんをめちゃくちゃに言っていました。

イライラしすぎてクッションを投げたり、壁を蹴ったりと大暴れもしました

 

母は、私の晩御飯から逆算して、1日の予定を立ててくれていました。

そのため、普段の買い物は15時から17時くらいに済ませてくれていて、

18時以降になったのは、知り合いに出くわした時など、

イレギュラーなことが起こった時です。

先日、拒食症について母と振り返っていた時、

「丁度ほっこりんが晩御飯の時間に、食品は安くなるんだよね~

 だからいつも定価で買っててもったいなかったわあ」と

言われて申し訳なく思いました・・・。お母さん、ごめんなさい。

 

さて、19時までには完全に食べ終わり、

食べ終わらない時は食事を途中でやめました

 

また、母がどうしても19時までに帰ってこられなかった際は

怒られても怒鳴られても、かたくなに晩御飯を抜きました。

 

私は、とにかく時間に縛られて行動していたのです。

 

 

2.お気に入りの食べ物は常に家にないと嫌

 

1.クリームパン事件

 

先ほどもお話しした通り、私は好きなものは基本毎日食べ続けます。

(今でもその癖があり、好物はストックがあります・・・(笑))

そして、無かった日にはめちゃめちゃ不機嫌になりました。

 

いつだったかは忘れましたが、

一度、ヤマザキパンの薄皮クリームパンが大好きだった時期がありました。

毎晩、朝ごはんのクリームパンを楽しみに寝ていたくらいです。

 

ですが弟が夜中に食べてしまい、夜にはあったクリームパンが、

次の日の朝なくなっていました。

 

私は勿論、幻滅し、怒り狂いました。

確か、寝ている母親を起こして「ねえ!クロームパンは!?」みたいな感じで

問い詰めた気が・・・汗

 

母親は、朝の7時前からクリームパンだけのために出かけるはめになりました。

近くのイオンやコンビニを探しますが、

ヤマザキパンのものがなく、母親に「ごめんね、見つからなかったの」と、

ローソンのクリームパンを渡されました。

 

探し回ってもらっている間に、

運動後のゴールデンタイムが終わっていまい、私は超不機嫌。

 

弟と探しに行ってくれた母も、めちゃくちゃに

けなしながらご飯を食べました。

 

弟は「もう一生クリームパンなんか食べない」と言い、

本当にクリームパンを食べなくなってしまう始末。

 

最近、ようやく食べるようになり、ホッとしています・・・。

 

それくらい、私は食べ物への執着が激しかったです。

 

2.家族の対応

 

家族は、「ほっこりんの食べるものを切らしてはいけない」

と危機感を覚えたのでしょう。

 

母は、私が好きなものを沢山ストックするようになりました。

 

食品売り場で1列しかなかったものが、

母が買いまくった結果、2列に増えていたこともあるくらいです(笑)

 

最低5つくらいはストックしていたような気がします。

 

また、私は自分の食べものを取られないように、

買ってきてもらった食材を全て、自分の引き出しに保管していました。

絶対に、他の誰にも渡さなかったのです。

 

今思えば、何て小さい人間だったんでしょう・・・(笑)

しかし、今も自分のものを隠す癖は抜けません・・・

恐らくこれは一生付き合っていく性格なんでしょうね。

 

兄や弟も、私のものを決して食べませんした。

母が買い物から帰ってきて、食品を袋から出している最中に、

「これいいなあ」と言ったものが私のためのものだと知った時は、

「じゃあいらない」と全て私に譲ってくれました。

 

まさに、私は我が家の食べ物界の女王だったんですね(笑)

 

 

3.まとめ

 

いかがだったでしょうか。

 

一度身に付いてしまったこだわりの強さは、

恐らく一生のものになります。

 

今も、食べ物への執着は強いです。

食べる時間も、一人の時は必ず19時には食べ終わります。

(友人と食べるときは気にせず食べることができるようになりましたが、

 20時を過ぎるとやはり恐怖心を抱きます)

 

まだ、「18時にご飯を食べるためには、あそこに行くのをやめて、

 最初にあれをして・・・」

とい風に、1日の行動の水準はご飯になりがちです。

 

ですが、以前よりははるかによくなっています。

許せる範囲が広くなりました。

 

これが、拒食症を「受け入れ、改善した」ということなのでしょうね。

これからも、許せる範囲を広げれるように頑張っていくつもりです。

 

今まさに同じ状況にいる方がいたのなら、一緒に頑張りましょう!